4:1 さて、イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。そして、荒れ野の中を“霊”によって引き回され、

4:2 四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。その間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。

4:3 そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」

4:4 イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。

 

バプテスマのヨハネから洗礼をお受けになった主イエスは、聖霊に導かれて荒野に行き40日の間、悪魔の誘惑を受けられました。

 

悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」と言われています。神の御子であるイエスは、人としてこの世に来てくださいました。それは人間としての様々な制限や弱さを身に負いながらこの人生を歩まれたということです。

 

40日もの断食の後おなかがすいているイエスに対して、悪魔は、「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」と誘惑しました。これは、人間には不可能なことですが主イエスにはそれが可能でした。悪魔は、そんな苦しい道を通らなくても、楽な方法で手っ取り早く済ませればいいじゃないかと誘惑するのです。

 

しかし、人間の罪の重荷を負うために来てくださった主イエスは、人間が持っている弱さを持ちながら人間が受ける苦しみをそのままに引き受けていく必要があったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、罪のない神のひとり子が、人間の姿をとってこの世に来られ、私たちの重荷を背負い、私たちに仕えるものとしての生涯を歩んでくださったことを心より感謝いたします。クリスマスを前にしてのこの時、主イエスが来てくださったことの意味を改めて覚えつつ、主の御後に聞き従う者でありたいと思います。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。