10:5 モーセは、律法による義について、「掟を守る人は掟によって生きる」と記しています。

 10:6 しかし、信仰による義については、こう述べられています。「心の中で『だれが天に上るか』と言ってはならない。」これは、キリストを引き降ろすことにほかなりません。

 10:7 また、「『だれが底なしの淵に下るか』と言ってもならない。」これは、キリストを死者の中から引き上げることになります。

 10:8 では、何と言われているのだろうか。「御言葉はあなたの近くにあり、/あなたの口、あなたの心にある。」これは、わたしたちが宣べ伝えている信仰の言葉なのです。

 

モーセは、「律法による義について、「掟を守る人は掟によって生きる」と記しています。」とありますように、掟を完璧に守る人は掟によって生きることが出来ます。掟を守る人は罪を犯したことのない人であり、そのような人にとって神の掟である律法は、その人を生かすものとなります。

 

しかし、現実には、そのような生涯を歩み通したのはイエス・キリスト以外にはありません。従って、人は皆イエス・キリストの故に、イエス・キリストを私の救い主であると信じ受け入れることによって、その罪を贖われ、罪と死の中から救われることが出来るのです。

 

エゼキエル書36章には、「わたしはお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。わたしはお前たちの体から石の心を取り除き、肉の心を与える。また、わたしの霊をお前たちの中に置き、わたしの掟に従って歩ませ、わたしの裁きを守り行わせる。」(36章26~27節)と言われています。

 

これは、「御言葉はあなたの近くにあり、/あなたの口、あなたの心にある。」と言われていることでもあります。霊の導きによって、新しい心が与えられて、イエス・キリストを「わが主、わが神」と信じる信仰を与えられてイエス・キリストと共に生きるものへと導かれていくのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、聖霊によって新しい心が与えられ、イエス・キリストにつながれて生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。