1:71 それは、我らの敵、/すべて我らを憎む者の手からの救い。

1:72 主は我らの先祖を憐れみ、/その聖なる契約を覚えていてくださる。

1:73 これは我らの父アブラハムに立てられた誓い。こうして我らは、

1:74 敵の手から救われ、/恐れなく主に仕える、

1:75 生涯、主の御前に清く正しく。

 

ザカリヤは、かつて神がアブラハムに約束してくださった契約を思い起こし、約束のメシアをお送りくださることを覚えて、神の御名を褒め称えています。

 

神がアブラハムに約束なさったことは、創世記22章には以下のように記されています。

アブラハムがその息子イサクを捧げた時、アブラハムの信仰を見て、神は次のように言われました。

 

22:16 御使いは言った。「わたしは自らにかけて誓う、と主は言われる。あなたがこの事を行い、自分の独り子である息子すら惜しまなかったので、

 22:17 あなたを豊かに祝福し、あなたの子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。あなたの子孫は敵の城門を勝ち取る。

 22:18 地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」

 

ここには「地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。」と言われています。アブラハムの子孫によって、地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得ると言われたのです。

 

ですから、旧約聖書にはアブラハムからダビデ、そしてイエス・キリストに続く歴史が記され、マタイによる福音書の初めには、アブラハム、ダビデ、イエス・キリストへと続く系図が記されているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、遠い昔、アブラハムに立てて下さった契約を守り、イエス・キリストによって新しい契約をもたらして、私たちにもそのような恵みに与ることが出来るものとしてくださっていることを心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。