兄弟たち、わたしの身に起こったことが、かえって福音の前進に役立ったと知ってほしい。つまり、わたしが監禁されているのはキリストのためであると、兵営全体、その他のすべての人々に知れ渡り、主に結ばれた兄弟たちの中で多くの者が、わたしの捕らわれているのを見て確信を得、恐れることなくますます勇敢に、御言葉を語るようになったのです。フィリピ1:12~14
牢獄に捕らわれの身になってしまうことは、誰もが否定的に受け止めるに違いありません。自由が奪われ、行きたいところに行くこともできず、福音宣教の働きも停滞したと考える人が多かったのではないでしょうか。
しかしパウロはこのことをも神の御心として前向きに受け止めています。当時、牢獄においてはそれを監視するローマ兵は、基本的に8時間の交代制で行われていました。それで、パウロは牢獄においても他の囚人やそれを監視するローマ兵たちにも福音を伝えたに違いありません。
そのためにパウロの周囲にいた多くの人たちが福音を受け入れて、イエス・キリストへの信仰による救いへと導かれたのです。これは現在では迫害化にある中国でも同じことが起こっていると聞いていますが、牢獄に捕らわれても福音を語り続けて、救われる人たちが起こされているのです。これは主の働きです。
祈り
天の父なる神様、使徒18:9には、「ある夜のこと、主は幻の中でパウロにこう言われた。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。」と言われました。パウロにこの使命を与えてくださった主は、どこにおいてもこの使命を果たすことが出来るように導いてくださいました。
あなたの御業をおぼえて御名を賛美いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。