兄弟たち、あなたがたにお願いします。あなたがたの間で労苦し、主に結ばれた者として導き戒めている人々を重んじ、また、そのように働いてくれるのですから、愛をもって心から尊敬しなさい。互いに平和に過ごしなさい。1テサロニケ5:12~13

教会の指導者として立てられている人を重んじるように勧められています。その指導者を重んじて教会が信仰を一つにして主に従うことが求められています。

パウロがこのように語ることの背景には、聖書の福音をねじまげて、異なる福音を語りながら自分たちこそ正当な教えであると主張する人たちも教会内に少なからず存在していたようです。

イエス・キリストを信じるだけでは不十分で、これまでユダヤ人たちがしてきたように、異邦人たちも割礼を受けたり、律法の教えを守らなければ救われないというような主張をして、教会の内部に混乱をもたらす人たちがいたようです。

使徒の働き15章には、初代教会が、こうした混乱を治め、キリストが語られた真実の教えを祈り求めて教会会議を行い、キリストの弟子たちやパウロが主張している福音を確認し、ここにおいて教会は一つになって神の御心に従うように導かれてきたのです。

ですから、キリスト教会に招かれた一人一人は、お互いに批判し合うようなあり方ではなく、「愛をもって心から尊敬」することが求められているのです。

祈り

天の父なる神様、あなたの尊い御名を賛美いたします。心を一つにしてあなたの御心のうちに歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。