神は言われた。「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命あるものにはあらゆる青草を食べさせよう。」そのようになった。
神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である。

神は6日間でこの世界とそこに満ちるあらゆる生き物をお造りになりましたが、それは神が見ても極めて良かったという世界でした。それはどこにも悪というものが見られない世界でした。

造られた世界は平和に満ちており、苦しみも、嘆きも、悲しみも、恐怖も死もない世界であり、人間も動物も互いに傷つけたり殺したりすることはなく、喜びと平安に包まれている世界でした。

私たちが多くの場合「良かった」とか「悪かった」と判断する時には、他の人の場合やその時の状況を比べてみて判断することがありますが、神が「極めて良い」と判断なさるということは、そのような比較によって、より良いということではなく、最大限に良いと思われる世界であったということです。

ただし、この時点ではアダムとエバが罪を犯す可能性があったということができます。彼らが罪を犯すことなく過ごすならば、永遠のいのちの世界に彼らは生かされることになったと思われます。

祈り

天の父なる神様、あなたはこの世界を素晴らしいものに創造してくださいました。人間が罪を犯して以来、罪や苦しみや死など様々な問題が生まれてきましたが、今なおこの世界にはあなたが造られた素晴らしいいのちの営みと調和と秩序を見ることが出来ます。私たちは、自分で生きているのではなく、あなたによって生かされていることを覚えることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。