14:17 アブラムがケドルラオメルとその味方の王たちを撃ち破って帰って来たとき、ソドムの王はシャベの谷、すなわち王の谷まで彼を出迎えた。

14:18 いと高き神の祭司であったサレムの王メルキゼデクも、パンとぶどう酒を持って来た。

14:19 彼はアブラムを祝福して言った。「天地の造り主、いと高き神に/アブラムは祝福されますように。

14:20 敵をあなたの手に渡された/いと高き神がたたえられますように。」アブラムはすべての物の十分の一を彼に贈った。

 

アブラムは、私兵318人によってロトをはじめとする親族とその持ち物を奪い返したのですが、相手の同盟軍は、少なくとも数千人の武器を持った兵隊でしたから、彼らに勝利を収めることができたのは、神が働いてくださったことなしには考えられません。

 

その後、今まで全く登場してこなかったサレムの王メルキゼデクが登場して、パンと葡萄酒をもってアブラムを祝福し、アブラムは彼に10分の一の捧げものをしたことが記されています。

 

メルキゼデクは、その系図も出生も死亡も創世記には記されていませんから、彼の祭司職は永遠に続くものであると考えられています。詩編110編には、主は誓い、思い返されることはない。「わたしの言葉に従って/あなたはとこしえの祭司/メルキゼデク(わたしの正しい王)。」(詩編110:4)と言われていて、キリストがメルキゼデクのような永遠の祭司であることが示唆されています。

 

神とアブラムの親しい関係を垣間見ることが出来ます。そして神と私たちの間を永遠にとりなしてくださるキリストを仰ぎ見ることが出来ます。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは、自らの力で天の高みに昇ることはできず、自分を罪から清めることもできないものですが、そのような私たちのために永遠の大祭司であるキリストを遣わしてくださったことを心より感謝いたします。アブラムのように、主が共におられる者として歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。