人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。
この言葉は、伝統的に、「黄金律」と呼ばれてきました。英語で言うと、「the golden rule」です。黄金律とは、時代を超え国境を超えて、万人に通用するルールのことを言います。
私たちは、いろいろな決断の機会があります。こんなときどうしたらいいだろうかと考えて思い悩むこともあるでしょう。そんなとき、「イエス様ならどうなさるだろう」ということを考えていただくのもよいと思いますが、ここでは、「人にしてもらいたいことをせよ」と言われています。これはどのようなことでしょうか。
たとえば、困っているときに、親切にしてもらったこと。助けてもらったこと。辛いとき、自分の話をじっと聞いてくれたこと、共感してくれたこと。また、不安な時、ずっと隣にいてくれたこと。無理に何かをしてくれなくても、何も言わなくても、ただそばにいてくれること、それが何よりの心の支えになる、ということも私たちにはあると思います。
「よかれ」と思って言ったことややったことが、かえって相手にとっては嬉しくないことだったということもあり得ることです。そうならないために、やはりその決断の前に、相手の気持ちを正しく理解するように努めること、相手の立場に立って相手に寄り添うことが大切ですね。
祈り
天の父なる神様、誰よりも私たちのことを知っておられる主イエスは、「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」と言われました。しかし、この働きが真実にできるためにはあなたの御霊の働きと導きが必要です。あなたが共にいてくださり、真実に相手を愛することが出来るものとならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。