6:12 また、民衆、長老たち、律法学者たちを扇動して、ステファノを襲って捕らえ、最高法院に引いて行った。

 6:13 そして、偽証人を立てて、次のように訴えさせた。「この男は、この聖なる場所と律法をけなして、一向にやめようとしません。

 6:14 わたしたちは、彼がこう言っているのを聞いています。『あのナザレの人イエスは、この場所を破壊し、モーセが我々に伝えた慣習を変えるだろう。』」

 6:15 最高法院の席に着いていた者は皆、ステファノに注目したが、その顔はさながら天使の顔のように見えた。

 

ステファノは最高法院に訴えられて、偽証人をたてて裁判にかけられましたが、この様子を見ると、イエス・キリストが裁判にかけられ、十字架につけられたのと非常によく似ていることが分かります。

 

『この男は、この聖なる場所と律法をけなして、一向にやめようとしません。あのナザレの人イエスは、この場所を破壊し、モーセが我々に伝えた慣習を変えるだろう。』ステファノは、聖霊に導かれて福音を語りましたから、モーセの律法をけなすどころか、律法に忠実に生きることを教えました。

 

モーセの律法から離れていたのは、むしろ律法学者やファリサイ人などの当時の政治的・宗教的指導者たちの方でした。このためにもイエス・キリストは、「悔い改めて福音を信ぜよ」と言われたのでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの御心から離れている私たちを救うために、あなたのひとり子をもお与え下さる恵みを感謝いたします。御子の誕生を心から感謝をもって覚え、主の御心に近づく歩みが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。