7:9 この族長たちはヨセフをねたんで、エジプトへ売ってしまいました。しかし、神はヨセフを離れず、

 7:10 あらゆる苦難から助け出して、エジプト王ファラオのもとで恵みと知恵をお授けになりました。そしてファラオは、彼をエジプトと王の家全体とをつかさどる大臣に任命したのです。

 

「族長たち」とは、ヨセフの10人のお兄さんたちのことです。父親のヤコブは、自分の最愛の妻であるリベカの子供であったということもあり、リベカが産んだヨセフとベニアミンを特別にかわいがるような育て方をしましたし、ヨセフも自分が偉い人間であるかのような言動をしていたために、お兄さんたちから嫉妬され、煙たがられていたのでした。

 

殺してしまおうという兄たちもいたのですが、神はヨセフを離れず、彼が奴隷に売られていった先でも、ヨセフが主人に忠実にその働きをしたために、主人のボテパルは、ヨセフに会計係を任せるほどになりました。しかし、ボテパルの妻は、ヨセフにしばしばちょっかいをかけるようになり、「私と寝なさい」と迫るようになりました。

 

ヨセフが拒否すると、ボテパルの妻は、自分がヨセフに犯されたと言いがかりをつけて、ヨセフを牢屋にいれてしまいました。しかし、神はヨセフを守り、みちびいてくださって、夢を解き明かす賜物を与え、不思議な導きによって、ヨセフは牢屋から解放されるとともにエジプトの王様の信頼を得て、エジプトの王に次ぐ地位に置かれるようになるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、お兄さんたちにエジプトに売られてしまったヨセフは、神様がともにおられて彼を守り、導いてくださったので、奴隷として売られていった後でも、また数々の試練に遭遇した時にも、彼の信仰は確かに導かれ、不思議にも「エジプトと王の家全体とをつかさどる大臣」にまでなることができたのでした。私たちにも与えられているあなたの御恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。