17:16 パウロはアテネで二人を待っている間に、この町の至るところに偶像があるのを見て憤慨した。

 17:17 それで、会堂ではユダヤ人や神をあがめる人々と論じ、また、広場では居合わせた人々と毎日論じ合っていた。

 17:18 また、エピクロス派やストア派の幾人かの哲学者もパウロと討論したが、その中には、「このおしゃべりは、何を言いたいのだろうか」と言う者もいれば、「彼は外国の神々の宣伝をする者らしい」と言う者もいた。パウロが、イエスと復活について福音を告げ知らせていたからである。

 

アテネの町には、至る所に偶像があったと言われています。ギリシャ神話にはさまざまな神々が登場してきますが、そこに登場するような神々の像が町の至る所にあったのではないでしょうか。

 

ローマの信徒への手紙1章には、「神の真理を偽りに替え、造り主の代わりに造られた物を拝んでこれに仕えたのです。造り主こそ、永遠にほめたたえられるべき方です、アーメン。」(ローマ1章25節)と言われていますが、目に見えない造り主である神の代わりに造られたものを拝んでこれに仕えるということがこの町にもあったようです。

 

そのため、パウロは、「会堂ではユダヤ人や神をあがめる人々と論じ、また、広場では居合わせた人々と毎日論じ合って、イエスと復活について福音を告げ知らせていた」のでした。アテネは、多神教の世界でしたが、その意味では日本の状況ともよく似ていると思われます。

 

祈り

 

天の父なる神様、「神の真理を偽りに替え、造り主の代わりに造られた物を礼拝」することは今日でも行われています。そうした社会の中にあって、まことの神を神として歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。