26:6 今、私がここに立って裁判を受けているのは、神が私たちの先祖にお与えになった約束の実現に、望みをかけているからです。

 26:7 私たちの十二部族は、夜も昼も熱心に神に仕え、その約束の実現されることを望んでいます。王よ、私はこの希望を抱いているために、ユダヤ人から訴えられているのです。

 26:8 神が死者を復活させてくださるということを、あなたがたはなぜ信じ難いとお考えになるのでしょうか。

 

パウロはユダヤ人たちから訴えられてのですが、なぜ、訴えられたのかということについて、パウロは、「今、私がここに立って裁判を受けているのは、神が私たちの先祖にお与えになった約束の実現に、望みをかけているからです。 私たちの十二部族は、夜も昼も熱心に神に仕え、その約束の実現されることを望んでいます。王よ、私はこの希望を抱いているために、ユダヤ人から訴えられているのです。」と述べています。

 

ユダヤ人たちは、パウロを訴える口実として、人々を扇動して暴動を起こしたなどと言いましたが、そのような事実は見つかりませんでした。そのためローマの総督にも、パウロがなぜ訴えられているのかが分からなかったのです。

 

パウロは、自分がユダヤ人たちに訴えられているのは、パウロたちが旧約聖書に約束されている神によってもたらされる希望を持っているからだと述べています。その希望とは、旧約聖書に約束されたメシアこそイエス・キリストであり、イエス・キリストこそが私たちのまことの希望であり救い主なのだと伝えようとしているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、救いはユダヤ人から出るのですが、当時のユダヤ人の指導者たちは旧約聖書に約束されている神による救いの恵みを正しく理解することが出来ないで、神がお遣わしになったイエス・キリストを拒否してしまいました。しかしあなたは旧約の時代の預言者たちと同じように新約の時代にも使徒たちを用いて、福音を伝え、私たちもその恵みに与ることが出来るようにしてくださった事を心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。