18:7 パウロはそこを去り、神をあがめるティティオ・ユストという人の家に移った。彼の家は会堂の隣にあった。

 18:8 会堂長のクリスポは、一家をあげて主を信じるようになった。また、コリントの多くの人々も、パウロの言葉を聞いて信じ、洗礼を受けた。

 18:9 ある夜のこと、主は幻の中でパウロにこう言われた。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。

 18:10 わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ。」

 18:11 パウロは一年六か月の間ここにとどまって、人々に神の言葉を教えた。

 

パウロはコリントの街に行くと、これまでと同じようにユダヤ人の会堂においてイエス・キリストこそが聖書に預言されたメシアであることを、聖書に基づいてお話していましたが、その結果、会堂長であるクリスポは一家を挙げてキリストを信じるようになり、「コリントの多くの人々も、パウロの言葉を聞いて信じ、洗礼を受け」ました。

 

このころ、神様はパウロに、「幻の中でパウロにこう言われた。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ。」」と言われました。

 

パウロはこれまで、主イエスの言葉に従って福音を宣べ伝えてきましたが、そのたびにユダヤ人たちによる激しい妨害や迫害を受けてきました、彼のうちには恐れや不安の思いを持っていたのでしょう。そのようなパウロの気持ちを神様はご存じでしたので、このように励ましてくださったのでした。

 

「あなたを襲って危害を加える者はない。」と言われていますが、これは様々な危害や暴力の中にあっても主が守ってくださるという意味です。危害や迫害がなくなるということではありません。むしろ、この後、ローマ帝国によってさらに激しい迫害をキリスト教会は経験するようになるのです。苦しみを経験しますが、神はそのすべてからお守りくださり、彼らが信仰を守り続け、神と共に命の人生を生きていくことが出来るように導いてくださるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ。」というあなたのみ言葉は、今の私たちにも語られている言葉です。このことを覚えつつ、主と共に歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。