21:5 しかし、滞在期間が過ぎたとき、わたしたちはそこを去って旅を続けることにした。彼らは皆、妻や子供を連れて、町外れまで見送りに来てくれた。そして、共に浜辺にひざまずいて祈り、
21:6 互いに別れの挨拶を交わし、わたしたちは船に乗り込み、彼らは自分の家に戻って行った。
21:7 わたしたちは、ティルスから航海を続けてプトレマイスに着き、兄弟たちに挨拶して、彼らのところで一日を過ごした。
エフェソの長老たちとの別れは、とても名残惜しいものであったと思われます。「彼らは皆、妻や子供を連れて、町外れまで見送りに来てくれた。そして、共に浜辺にひざまずいて祈り、互いに別れの挨拶を交わし」たと言われています。
もう二度と会えない別れは、つらく悲しいものです。けれども彼らは、天の御国において再び再開できると信じていました。そして天の御国に行くまでは、主がともにおられること、聖霊が彼らを導いてくださっていることを確信することが出来ました。
ですから、もちろん別れはつらいものだったでしょうし、パウロの安否を気遣い、神が彼を守ってくださるようにと切実に祈ったに違いありません。聖霊が教えてくださったように、パウロはイスラエルに行った後、投獄と苦難を経験することになります。しかし、私たちは彼が投獄されたことによって、「獄中書簡」と言われる新約聖書を神の言葉として読むことが出来るようになったのです。
祈り
天の父なる神様、この世において私たちは様々な出会いと別れを経験する者ですが、私たちを創造し育んでおられるあなたとの出会いは、何よりも大きなものであると言えます。あなたは私たちに命を与えてくださる方だからです。あらゆるよきものを与えてくださるあなたの恵みのうちを歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。