22:17 「さて、わたしはエルサレムに帰って来て、神殿で祈っていたとき、我を忘れた状態になり、

 22:18 主にお会いしたのです。主は言われました。『急げ。すぐエルサレムから出て行け。わたしについてあなたが証しすることを、人々が受け入れないからである。』

 22:19 わたしは申しました。『主よ、わたしが会堂から会堂へと回って、あなたを信じる者を投獄したり、鞭で打ちたたいたりしていたことを、この人々は知っています。

 22:20 また、あなたの証人ステファノの血が流されたとき、わたしもその場にいてそれに賛成し、彼を殺す者たちの上着の番もしたのです。』

 

 22:21 すると、主は言われました。『行け。わたしがあなたを遠く異邦人のために遣わすのだ。』」

 

神様は、イエス・キリストの弟子たちを召されたように、パウロを使徒として召してくださり、パウロを特に異邦人への伝道者として用いてくださいました。

 

その当時のユダヤ人たちは、ユダヤ人としての選民意識を強く持っており、異邦人は神を知らない穢れた人たちであるから、できるだけ異邦人とかかわらないような生活をしようと考えていました。

 

ところが、神様はかねてよりユダヤ人だけの救いを考えておられたのではなく、異邦人にもイエス・キリストの救いの御業に与ることを願っておられました。

 

そのため、使徒ペトロにも幻を見せ、コルネリオという異邦人のもとに彼を遣わされて、異邦人が救われることを教えてくださいました。そしてパウロを回心させて、彼を特に異邦人に福音を伝える者として導いてくださったのでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの御名を賛美いたします。アブラハムの祝福は、アブラハムの子孫であるイエス・キリストによってもたらされ、ユダヤ人たちによって異邦人である者にもあなたの救いの恵みに与るものとしてくださることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。