23:19 千人隊長は、若者の手を取って人のいない所へ行き、「知らせたいこととは何か」と尋ねた。
23:20 若者は言った。「ユダヤ人たちは、パウロのことをもっと詳しく調べるという口実で、明日パウロを最高法院に連れて来るようにと、あなたに願い出ることに決めています。
23:21 どうか、彼らの言いなりにならないでください。彼らのうち四十人以上が、パウロを殺すまでは飲み食いしないと誓い、陰謀をたくらんでいるのです。そして、今その手はずを整えて、御承諾を待っているのです。」
23:22 そこで千人隊長は、「このことをわたしに知らせたとは、だれにも言うな」と命じて、若者を帰した。
千人隊長は、若者からパウロを殺害しようとするユダヤ人たちの陰謀について知らせを受けました。「ユダヤ人たちは、パウロのことをもっと詳しく調べるという口実で、明日パウロを最高法院に連れて来るようにと、あなたに願い出ることに決めています。どうか、彼らの言いなりにならないでください。彼らのうち四十人以上が、パウロを殺すまでは飲み食いしないと誓い、陰謀をたくらんでいるのです。そして、今その手はずを整えて、御承諾を待っているのです。」
この知らせがなければ、おそらく千人隊長は、最高法院の申し出を聞いて、パウロについて取り調べをするために彼を議会に連れて行ったことでしょう。
そうなるとパウロはユダヤ人たちの手に渡されることになりますので、パウロは暴行を受けて殺害されてしまった可能性が高いと思われます。けれども神様はここでもパウロを守り、こののち新約聖書の多くの書簡を書かしめられ、パウロによって特に異邦人に今もなおイエス・キリストの福音を宣べ伝えるキリストの証人としてくださったのです。
祈り
天の父なる神様、イエス・キリストによってもたらされた福音の恵みが私たちにも伝えられ、あなたの恵みに与ることが出来ますことを心より感謝いたします。信仰と希望と愛をもってあなたの豊かな恵みのうちを歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。