24:2 -3パウロが呼び出されると、テルティロは告発を始めた。「フェリクス閣下、閣下のお陰で、私どもは十分に平和を享受しております。また、閣下の御配慮によって、いろいろな改革がこの国で進められています。私どもは、あらゆる面で、至るところで、このことを認めて称賛申し上げ、また心から感謝しているしだいです。

 24:4 さて、これ以上御迷惑にならないよう手短に申し上げます。御寛容をもってお聞きください。

 24:5 実は、この男は疫病のような人間で、世界中のユダヤ人の間に騒動を引き起こしている者、『ナザレ人の分派』の主謀者であります。

 24:6 この男は神殿さえも汚そうとしましたので逮捕いたしました。

 

パウロは総督フェリクスのもとに護送されてきましたが、やがて「大祭司アナニアは、長老数名と弁護士テルティロという者を連れて下って来て、総督にパウロを訴え出」ました。アナニアをはじめ当時のユダヤ人の宗教指導者たちは、パウロを何としても生かしてはおけないという思いをもっていたようです。

 

ユダヤ人たちの迫害の激しさや、特にこののち起こってくるローマ帝国による激しい迫害を見る時、この背後にはサタンによる働きがあることを感じさせられます。

 

それほど激しいものでなくても、サタンは何気ない私たちの暮らしのうちにも働いていて、私たちを神様から引き離そうとする霊的な働きがあることを思います。これは神から出たものであるのか、サタンからのものであるのかをよく吟味し見分けることが必要です。

 

祈り

 

天の父なる神様、神に従おうとする者に対してサタンはその人を神から引き離そうとしたり、その人を告発して滅ぼそうとします。私たちもそうした働きから無縁のものではありませんが、様々な誘惑や試練の中にあっても、私たちを守り、支えてくださるあなたの御手を信じて歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。