11:11 では、尋ねよう。ユダヤ人がつまずいたとは、倒れてしまったということなのか。決してそうではない。かえって、彼らの罪によって異邦人に救いがもたらされる結果になりましたが、それは、彼らにねたみを起こさせるためだったのです。
11:12 彼らの罪が世の富となり、彼らの失敗が異邦人の富となるのであれば、まして彼らが皆救いにあずかるとすれば、どんなにかすばらしいことでしょう。
この個所を見ると、ユダヤ人が神に背いて罪を犯してしまったので異邦人が救われるようになったと思われる方がいるかもしれませんが、神様はすべての人を天地の造られる前から選んでおられますので、ユダヤ人たちの行いのゆえに異邦人が救われるようになったわけではありません。
神様は、当初から異邦人のうちにも救われる人たちを選び、その御計画の通りに人々が神の救いに与るようになったのです。神は、ユダヤ人たちだけを救おうとなさったわけではなく、すべての人が救われて真理を知るようになることを願っておられるのです。
本来であれば、旧約の時代に神の言葉を与えられたユダヤ人たちは、それを異邦人たちにも伝道し、異邦人をも愛することを神は願っておられたのに、彼らはそれをしようとしなかったのです。
祈り
天の父なる神様、すべてのものを造り、この世界をすべ治めておられるあなたの御名を讃美いたします。あなたは造られたすべてのものを愛し、そのいのちを育んでくださいます。罪のもとにある私たちは、あなたの憐みなしには決して救われることのできない者でしたが、そのような者に「道であり真理であり命である」お方を遣わしてくださった事を心より感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。