10:8 彼らの中のある者がしたように、みだらなことをしないようにしよう。みだらなことをした者は、一日で二万三千人倒れて死にました。

 10:9 また、彼らの中のある者がしたように、キリストを試みないようにしよう。試みた者は、蛇にかまれて滅びました。

10:10 彼らの中には不平を言う者がいたが、あなたがたはそのように不平を言ってはいけない。不平を言った者は、滅ぼす者に滅ぼされました。

 

神様が忌み嫌われることとして、偶像礼拝、みだらな行い、キリストを試みる事、そして不平を言う者のことが列挙されています。神を試みるという事については、申命記6章16節には「あなたたちがマサにいたときにしたように、あなたたちの神、主を試してはならない。」と言われています。

 

マサにいた時にしたことについては、出エジプト記17章で、次のように言われています。

17:1 主の命令により、イスラエルの人々の共同体全体は、シンの荒れ野を出発し、旅程に従って進み、レフィディムに宿営したが、そこには民の飲み水がなかった。

17:2 民がモーセと争い、「我々に飲み水を与えよ」と言うと、モーセは言った。「なぜ、わたしと争うのか。なぜ、主を試すのか。」

17:3 しかし、民は喉が渇いてしかたないので、モーセに向かって不平を述べた。「なぜ、我々をエジプトから導き上ったのか。わたしも子供たちも、家畜までも渇きで殺すためなのか。」

 17:4 モーセは主に、「わたしはこの民をどうすればよいのですか。彼らは今にも、わたしを石で打ち殺そうとしています」と叫ぶと、

 17:5 主はモーセに言われた。「イスラエルの長老数名を伴い、民の前を進め。また、ナイル川を打った杖を持って行くがよい。

 17:6 見よ、わたしはホレブの岩の上であなたの前に立つ。あなたはその岩を打て。そこから水が出て、民は飲むことができる。」モーセは、イスラエルの長老たちの目の前でそのとおりにした。

 17:7 彼は、その場所をマサ(試し)とメリバ(争い)と名付けた。イスラエルの人々が、「果たして、主は我々の間におられるのかどうか」と言って、モーセと争い、主を試したからである。

 

イスラエルの人々は、神によって導かれた地に行った時、神がすべての必要を満たしてくださるという信仰を持つことが出来ないで、神とモーセに不平不満を言い、神を試したのでした。このような神を試みる行為は、民の不信仰によるものということが出来ます。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたによってこの世に生を与えられ、養われている恵みを感謝いたします。偶像崇拝やみだらなことや、不平不満の思いではなく、まごころからの感謝をもってその恵みのうちに歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。