15:9 わたしは、神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中でもいちばん小さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのない者です。
15:10 神の恵みによって今日のわたしがあるのです。そして、わたしに与えられた神の恵みは無駄にならず、わたしは他のすべての使徒よりずっと多く働きました。しかし、働いたのは、実はわたしではなく、わたしと共にある神の恵みなのです。
15:11 とにかく、わたしにしても彼らにしても、このように宣べ伝えているのですし、あなたがたはこのように信じたのでした。
パウロは、復活のイエス・キリストに出会って使徒としての召しを与えられましたが、「神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中でもいちばん小さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのない者です。」と述べています。
キリストに出会う以前は、他の多くのファリサイ人たちと同じようにキリストの教会やクリスチャンたちを激しく迫害する者であり、祭司長からキリスト者を迫害する許可をいただいて、ダマスコに向かう途中で復活のイエス・キリストに出会って回心したのでした。この時の模様が使徒言行録9章に記されています。
「ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。サウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。」(使徒9章3~5節)
この時は、彼はサウロと名乗っていましたが、後にパウロと呼ばれるようになります。彼はイエス・キリストとの出会いによって、その罪を悔い改め、これからはイエス・キリストの証人として、多くの人々に、特に異邦人たちにも福音を宣べ伝えていくようになるのです。
祈り
天の父なる神様、あなたによって生かされていても、神を知らず数々の罪を犯してきた者にも、み言葉を伝え、救いの恵みに与ることが出来るようにお導きくださることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。