1:3 ユダはタマルによってペレツとゼラを、ペレツはヘツロンを、ヘツロンはアラムを、

1:5 サルモンはラハブによってボアズを、ボアズはルツによってオベドを、オベドはエッサイを、

 1:6 エッサイはダビデ王をもうけた。ダビデはウリヤの妻によってソロモンをもうけ、

 

この系図には4人の女性が出てきます。タマル、ラハブ、ルツ、ウリヤの妻の4名です。タマルについては創世記38章で、タマルは義理の父であるユダが息子を自分の夫として与えてくれないために、遊女に変装してユダと関係を持ち、子供を産んだことが記されています。

 

ヨシュア記2章には、遊女であったラハブが、エリコの町を偵察に来たイスラエルの兵士たちをかくまったことが記されていますが、このラハブがボアズを産んだのでした。

 

ルツ記に記されているように、ルツはモアブ人でしたが、義理の母であるナオミと共にイスラエルの地に住み、ボアズと結婚してオベドを産んだのでした。

 

ダビデ王は、ウリヤの妻であるバトシェバを召し入れて姦淫の罪を犯し、さらにウリヤを戦場の最前線に送って戦死させました。

 

これら4人の女性はいずれも異邦人でした。けれどもこれらの女性たちは神の目にかなうことをしたことを教えられます。タマルは、遊女に変装して義理の父であるユダと関係を持ちました。これはユダが当時の習慣に反して、タマルに息子を与えなかったからでした。ユダ自身が、「わたしよりも彼女の方が正しい。わたしが彼女を息子のシェラに与えなかったからだ」と言っています。

 

ラハブもルツも神を畏れる者として、神の御心を求めて歩んだ異邦人でした。ウリヤの妻であるバトシェバは、ダビデの姦淫の罪によってダビデの妻となりましたが、彼女はむしろ被害者でした。神様はこれらの異邦人であった女性たちを用いてその御心を実現してくださった歴史がここにはあるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、すでに旧約の時代から異邦人である女性たちをも用いてあなたの救いの御業を実現してくださる恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。