17:5 ペトロがこう話しているうちに、光り輝く雲が彼らを覆った。すると、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という声が雲の中から聞こえた。

 17:6 弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた。

 17:7 イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。「起きなさい。恐れることはない。」

 17:8 彼らが顔を上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった。

 17:9 一同が山を下りるとき、イエスは、「人の子が死者の中から復活するまで、今見たことをだれにも話してはならない」と弟子たちに命じられた。

 

雲の中から、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という神様からの声が聞こえました。「弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた」と言われています。また、神様は続けて、「これに聞け」とも言われました。

 

イエス様がバプテスマのヨハネから洗礼を受けた時も同じことが起こりました。

イエスは洗礼を受けると、すぐ水の中から上がられた。そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声が、天から聞こえた。」(マタイ3:17)。

 

神様は、イエス・キリストこそわたしの愛する子であり、わたしの心に適う者である。彼に聞きなさいと言われたのです。この御言葉は、旧約聖書の申命記1815節を背景にしていると考えられます。

 

申命記の1815節には、「あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる。あなたたちは彼に聞き従わねばならない」と言われています。ここに預言されているイエス・キリストは、神様の愛する独り子であり、神様の御心を実現してくださるメシアであり、神の民が聞き従わねばならないモーセのような預言者、いやモーセに勝る預言者なのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、預言されていたメシアであるイエス・キリストをお遣わし下さりありがとうございます。この方に聞き、従う者として歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。