21:4 それは、預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
21:5 「シオンの娘に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、/柔和な方で、ろばに乗り、/荷を負うろばの子、子ろばに乗って。』」
イエス様は、ろばに乗ることによって、御自分が王であることを示されました。もし、だれかが何か言っても、「主がお入り用なのです」と言えば、その通りになるのです。
イエス様が、弟子たちにろばと子ろばを自分のところに引いてくるように命じたのは、預言者を通して言われていたことを実現するためでした。「シオンの娘に告げよ。『見よ、お前の王がお前のところにおいでになる、柔和な方で、ろばに乗り、荷を負うろばの子、子ろばに乗って』」。この預言の言葉は、イザヤ書の62章11節と、ゼカリヤ書の9章9節からの引用です。
イザヤ書の62章11節には、「見よ、主は地の果てにまで布告される。娘シオンに言え。見よ、あなたの救いが進んで来る。見よ、主の勝ち得られたものは御もとに従い/主の働きの実りは御前を進む」と言われています。
「シオンの娘に告げよ」とありますが、シオンとはエルサレムのことであり、その娘とはそこに住んでいる人々を指しています。ですから、「シオンの娘に告げよ」とは、「エルサレムに住んでいる人々に告げよ」ということです。
「見よ、あなたの救いが進んで来る。見よ、主の勝ち得られたものは御許に従い/主の働きの実りは御前を進む」という預言は、イエス様がエルサレムに入られる事を表わしています。イエス様は、娘シオンを救う者として、エルサレムに入られるのです。
祈り
天の父なる神様、イエス様はその救いの御業を行うために、いよいよエルサレムに入っていかれます。私たちの王は、軍馬に乗るのではなく小さなロバに乗って平和の君としてエルサレムに入っていかれました。まことの救いをもたらすために来てくださった主の恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。