主を畏れる人は誰か。主はその人に選ぶべき道を示されるであろう。詩篇25篇12節

主を恐れる人は、だれか。主はその人に選ぶべき道を教えられる

 

コヘレト(伝道の書)には、「すべてに耳を傾けて得た結論。「神を畏れ、その戒めを守れ。」これこそ、人間のすべて。」(コヘレト12:13)と言われています。これは、イスラエルの王となり、知恵深く、栄華を極めたソロモンが、その人生のあらゆることを経験してきた結果として、神を畏れることが最も重要なことであると結論付けている言葉です。

 

そのように神を畏れる者になるには、私たち人間の能力によって出来ることではなく、修行や徳を積むなどの努力によって獲得できることでもなく、神がその道を備えてくださることによるのだと言われています。

 

私たちの人生には、様々な道があります。それを選択するのは、私たち自身ですが、「主がその人に選ぶべき道を示される」というのは、ただ道を備えてくださるというだけではなく、その道を選ぶことが出来るように私たちの心に働いてくださるということです。

 

例えば、創世記12章には、「主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷/父の家を離れて/わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし/あなたを祝福し、あなたの名を高める/祝福の源となるように。あなたを祝福する人をわたしは祝福し/あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて/あなたによって祝福に入る。」アブラムは、主の言葉に従って旅立った。」(創世記12:1~4)と言われています。

 

神の約束を信じて約束の地へと出かけて行ったのは、アブラハムの選択ですが、彼の心に神を信じる信仰を与え、行動へと導いてくださったのは神の恵みによるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの恵みによって、この世の生を与えられるのみならず、アブラハムに約束されたのと同じ祝福に与る者としてくださっていることを感謝いたします。この恵みのうちを生涯歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。