わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。ルカによる福音書22章32節

これは、主イエスがいよいよ十字架にかけられる時が近づいたとき、弟子のシモン・ペトロに言われた言葉です。この言葉の前には、「「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。」(ルカ22:31)と言われています。悪魔が弟子たちをふるいにかける時が来るというのです。しかし、そうした試練の中にあっても、彼らの信仰がなくならないように主イエスは祈ってくださったというのです。

  この後、主イエスは、オリーブ山において祈りを捧げ,その後には逮捕され、翌日には十字架につけられることになります。主イエスが逮捕された後、弟子たちは逃げ出してしまいます。そして、ペトロは、「あなたもイエスの弟子ではないか」と言われたとき、3度も主を否んでしまうのです。  

悪魔が弟子たちをふるいにかけていることが分かります。しかし、弟子たちはその後、復活の主イエスに出会い、聖霊に導かれて初代教会において多くの人々に福音を伝えていく者となるのです。主イエスの祈りは、必ずきかれます。願えば必ずその通りになるのです。

  祈り
  天の父なる神様、罪のうちにあって、あなたに背き続ける者のために、あなたのひとり子をお与えくださる恵みを感謝いたします。あなたの御手があることを信じて、すべてを委ねて生きることができますように。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。