6:12 そのころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。

6:13 朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付けられた。

6:14 それは、イエスがペトロと名付けられたシモン、その兄弟アンデレ、そして、ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、

6:15 マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、熱心党と呼ばれたシモン、

6:16 ヤコブの子ユダ、それに後に裏切り者となったイスカリオテのユダである。

 

主イエスは、人々の病をいやしたり、悪霊を追い出したり、神の国の福音を伝えたりしておられましたが、その公生涯の初めのころに12人の弟子たちをお選びになりました。

 

この弟子たちは、いずれもこの世的には学問がある人ではなく、地位がある人でもなく、権力があるわけでもない人たちでした。しかもその中には熱心党に属していた、いわば国粋主義者であるシモンや、それとは反対にローマ帝国にこびへつらってユダヤ人たちから税金を取り立てていたマタイなども含まれていました。

 

イエス様の弟子たちを選ぶ在り方は、この世における能力のある人、徳があって人々に尊敬されている人、人々の上に立って教えている指導者などを選ばれたわけではありませんでした。

 

しかし、彼らはこれからイエス様とともに歩み続けていく中で、勇気をもって大胆に、愛をもって福音を宣べ伝える者へと変えられていくのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちのもとにあなたのひとり子であるイエス・キリストをお遣わし下さり感謝いたします。あなたは私たち一人一人をもこの世から選び出し、神と共に生きる者としてくださいました。私たちもこの世から選ばれたあなたの弟子であることを覚えて、主の御後に従うものとならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。