42:11 わたしどもは皆、ある男の息子で、正直な人間でございます。僕どもは決して回し者などではありません。」
42:12 しかしヨセフが、「いや、お前たちはこの国の手薄な所を探りに来たにちがいない」と言うと、
42:13 彼らは答えた。「僕どもは、本当に十二人兄弟で、カナン地方に住むある男の息子たちでございます。末の弟は、今、父のもとにおりますが、もう一人は失いました。」
42:14 すると、ヨセフは言った。「お前たちは回し者だとわたしが言ったのは、そのことだ。
42:15 その点について、お前たちを試すことにする。ファラオの命にかけて言う。いちばん末の弟を、ここに来させよ。それまでは、お前たちをここから出すわけにはいかぬ。
42:16 お前たちのうち、だれか一人を行かせて、弟を連れて来い。それまでは、お前たちを監禁し、お前たちの言うことが本当かどうか試す。もしそのとおりでなかったら、ファラオの命にかけて言う。お前たちは間違いなく回し者だ。」
兄弟たちがエジプトに穀物を買いに来た時、ヨセフはそのまま穀物を渡すのではなく、「お前たちは回し者だ」と言いがかりをつけて、兄たちに質問をすると、兄たちは、「僕どもは、本当に十二人兄弟で、カナン地方に住むある男の息子たちでございます。末の弟は、今、父のもとにおりますが、もう一人は失いました。」と答えました。
この時、ヨセフは自分を売り渡して父を騙した兄たちに恨みを持っていたわけではないと思います。兄たちの気持ちを確かめるため、そして今の家族の様子を聞きたいと思ったのではないでしょうか。
ヨセフは兄たちに、「いちばん末の弟を、ここに来させよ。それまでは、お前たちをここから出すわけにはいかぬ。 お前たちのうち、だれか一人を行かせて、弟を連れて来い。それまでは、お前たちを監禁」すると言い渡すのです。
祈り
天の父なる神様、ヨセフと兄たちとの出会いを通して、そこに摂理の神の働きがあることを教えられ、おなじあなたの御手の中で今日の日があることを覚えながら、あなたの御手を信頼して生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。