1:1 神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされたパウロと、兄弟テモテから、コリントにある神の教会と、アカイア州の全地方に住むすべての聖なる者たちへ。

 

パウロの伝道によってコリントの教会が生まれましたが、彼はコリントの町を離れてからも、この教会の人々との交流は続いており、少なくとも彼は、4通の手紙をコリントの教会に記していることが分かります。

 

4通の手紙の中で聖書として残されているものは、コリントの信徒への手紙一とコリントの信徒への手紙二の2通の手紙です。パウロは、第1の手紙で次のように記しています。

 

わたしは以前手紙で、みだらな者と交際してはいけないと書きましたが、その意味は、この世のみだらな者とか強欲な者、また、人の物を奪う者や偶像を礼拝する者たちと一切つきあってはならない、ということではありません。もし、そうだとしたら、あなたがたは世の中から出て行かねばならないでしょう。わたしが書いたのは、兄弟と呼ばれる人で、みだらな者、強欲な者、偶像を礼拝する者、人を悪く言う者、酒におぼれる者、人の物を奪う者がいれば、つきあうな、そのような人とは一緒に食事もするな、ということだったのです。」(1コリント5章9~11節)

 

ここに記されているように、コリントの教会は、様々な問題を抱えていて、パウロはそのことについて心を痛め、主の御心にかなう教会となるように祈り、励ましてきたことが分かります。コリント人への第2の手紙は、彼の3通目の手紙になります。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちはあなたの前に、様々な罪を犯してしまう者です。けれどもそのような者を今日も支え、導いてくださる恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。