10:1 さて、あなたがたの間でc、と思われている、このわたしパウロが、キリストの優しさと心の広さとをもって、あなたがたに願います。

 10:2 わたしたちのことを肉に従って歩んでいると見なしている者たちに対しては、勇敢に立ち向かうつもりです。わたしがそちらに行くときには、そんな強硬な態度をとらずに済むようにと願っています。

 

10章から13章までは偽使徒たちに惑わされている人たちに対して記しているものです。偽使徒たちは、パウロを中傷して「面と向かっては弱腰だが、離れていると強硬な態度に出る」と表現していたようです。

 

1コリント人への手紙4章18節以下には次のように記されています。「わたしがもう一度あなたがたのところへ行くようなことはないと見て、高ぶっている者がいるそうです。しかし、主の御心であれば、すぐにでもあなたがたのところに行こう。そして、高ぶっている人たちの、言葉ではなく力を見せてもらおう。神の国は言葉ではなく力にあるのですから。あなたがたが望むのはどちらですか。わたしがあなたがたのところへ鞭を持って行くことですか、それとも、愛と柔和な心で行くことですか。」(1コリント4:18~21節)

 

パウロを中傷するのみならず福音を捻じ曲げてしまう人たちのこと、それによって惑わされている人たちがいことはパウロにとっても大きな気がかりでした。福音が福音として伝えられていないという事は、彼にとって大きな問題でしたから、このような人たちに対しては厳しい態度で臨むことを記しているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、使徒たちによってあなたの福音を伝えられる恵みを感謝いたします。今の時代にも福音が捻じ曲げられて伝えられていたり、異端といわれる偽キリスト教がはびこっているという現実もあります。み言葉の真理に堅く立って生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。