17:13 ところが、テサロニケのユダヤ人たちは、ベレアでもパウロによって神の言葉が宣べ伝えられていることを知ると、そこへも押しかけて来て、群衆を扇動し騒がせた。

 17:14 それで、兄弟たちは直ちにパウロを送り出して、海岸の地方へ行かせたが、シラスとテモテはベレアに残った。

 17:15 パウロに付き添った人々は、彼をアテネまで連れて行った。そしてできるだけ早く来るようにという、シラスとテモテに対するパウロの指示を受けて帰って行った。

 

テサロニケを後にして、続いてべレアでユダヤ人の会堂でイエス・キリストの福音を語っていると、この町にもユダヤ人たちがやってきて、「群衆を扇動し騒がせた。」と言われています。

 

騒がせたというのは、単に大声を上げたというだけではなく、パウロが語っていることがでたらめであるといった誹謗中傷であり、暴動を起こすようなこともあったと思われます。テサロニケの場合には、ならずものを集めて暴動を起こしたことが記されていますが、同じようなことがあったのかもわかりません。

 

パウロはこの町からも離れざるを得なくなりましたが、シラスとテモテはべレアに残ったようです。テサロニケの教会もべレアの教会もまだ生まれて間もない教会でしたから、パウロは後ろ髪を引かれる様な思いでその街を後にしたと思われます。

 

幸いにも、べレアの場合はシラスとテモテが残ったために信仰に基づいた健全な教会をたて上げるのに大きく役立つことになったと思います。

 

祈り

 

天の父なる神様、神を知らなかった町々に、聖霊の導きによって、パウロたちを用いてイエス・キリストの福音が宣べ伝えられ、異邦人たちにも罪を赦されて救われる人たちが与えられることを心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。