神は正しいことを行われます。あなたがたを苦しめている者には、苦しみをもって報い、また、苦しみを受けているあなたがたには、わたしたちと共に休息をもって報いてくださるのです。主イエスが力強い天使たちを率いて天から来られるとき、神はこの報いを実現なさいます。2テサロニケ1:6~7

感謝をもって始まったパウロの手紙は、続いて「その日」すなわち神がイエス・キリストの再臨によって悪を裁くとともに救いが完成される日について言及されていきます。

人類が罪を犯して神との関係が損なわれてしまったために、この世界は一見、闇が支配しているように思われるかもしれません。しかし、「主イエスが力強い天使たちを率いて天から来られるとき」闇の力は裁かれ、正義が全世界を覆うときが来るのです。

これは詩編79:5以下で述べられていることの実現ということが出来ます。
「主よ、いつまで続くのでしょう。あなたは永久に憤っておられるのでしょうか。あなたの激情は火と燃え続けるのでしょうか。御怒りを注いでください/あなたを知ろうとしない異国の民の上に/あなたの御名を呼び求めない国々の上に。彼らはヤコブを食いものにし/その住みかを荒廃させました。
どうか、わたしたちの昔の悪に御心を留めず/御憐れみを速やかに差し向けてください。わたしたちは弱り果てました。わたしたちの救いの神よ、わたしたちを助けて/あなたの御名の栄光を輝かせてください。御名のために、わたしたちを救い出し/わたしたちの罪をお赦しください。どうして異国の民に言わせてよいでしょうか/「彼らの神はどこにいる」と。あなたの僕らの注ぎ出された血に対する報復を/異国の民の中で、わたしたちが/目の前に見ることができますように。」

祈り

天の父なる神様、尊い御名を賛美いたします。詩編の作者は、「わたしたちを救い出し/わたしたちの罪をお赦しください。」と祈っていますが、これはイスラエル人だけのことではなく、世界中の人々の本音の願いです。人は自らの力や知恵によって罪を解決することが出来ず、罪の支配のもとに置かれています。ここから解放し、真実の自由をもたらしてくださるのは主なる神以外にはありません。「わたしたちを救い出し/わたしたちの罪をお赦しください。」
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。