27:4 そこから船出したが、向かい風のためキプロス島の陰を航行し、

 27:5 キリキア州とパンフィリア州の沖を過ぎて、リキア州のミラに着いた。

 27:6 ここで百人隊長は、イタリアに行くアレクサンドリアの船を見つけて、わたしたちをそれに乗り込ませた。

 27:7 幾日もの間、船足ははかどらず、ようやくクニドス港に近づいた。ところが、風に行く手を阻まれたので、サルモネ岬を回ってクレタ島の陰を航行し、

 27:8 ようやく島の岸に沿って進み、ラサヤの町に近い「良い港」と呼ばれる所に着いた。

 

パウロは、百人隊長ユリウスの護衛によってローマに護送されることになりました。当時の船は帆船であり、風によって大きな影響を受けました。そのため海の旅も命がけといった面も多分にあったのです。

 

シドンの街を出て「向かい風のためキプロス島の陰を航行し、キリキア州とパンフィリア州の沖を過ぎて、リキア州のミラ」に到着しました。そこでイタリアにいく船を見つけて乗り込みましたが、思うように目的地に向かうことが困難だったようです。

 

「幾日もの間、船足ははかどらず、ようやくクニドス港に近づいた。ところが、風に行く手を阻まれたので、サルモネ岬を回ってクレタ島の陰を航行し、ようやく島の岸に沿って進み、ラサヤの町に近い「良い港」と呼ばれる所に着いた。」

 

向かい風のためにかなり苦労してクレタ島の陰を航行し、島の岸に沿って進んでようやく「よい港」といわれるところに到着しました。現在の船のように大きな船でエンジンやレーダーなどがついていて気象情報も正確に分かるようなものではありませんでしたから、この船旅もかなり困難であったようです。

 

しかしこうした旅の中にも神の御守りがあることを覚えることが出来ます。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちの人生にも順境の時や逆境の時があり、嵐を経験するときもあります。詩編23編にもあるように「死の影の谷」を通るようなときもあります。そうした中にもあなたの御手があることを覚えつつ、委ねて歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。