8:38 悪霊どもを追い出してもらった人が、お供したいとしきりに願ったが、イエスはこう言ってお帰しになった。

8:39 「自分の家に帰りなさい。そして、神があなたになさったことをことごとく話して聞かせなさい。」その人は立ち去り、イエスが自分にしてくださったことをことごとく町中に言い広めた。

 

悪霊を追い出してもらった人は、イエス様の後を追いかけてきて、是非ともお供したいと願い出ました。このころにはすでに多くの人がイエス様の後をついてきて、お話を聞くとともに、病気を癒してもらったり、悪霊を追い出してもらったりしていたのです。

 

しかし、ここでもお供というのは、単についていくということではなく弟子にしてくださいということだったのではないかと思われます。

 

イエス様と同行していた人たちは、12人の弟子たちだけではなく、女性の弟子たちもいたと思われます。この時イエス様は、その人に「自分の家に帰りなさい。そして、神があなたになさったことをことごとく話して聞かせなさい。」と言われたのでした。

 

この人は、悪霊にとりつかれて以来、「長い間、衣服を身に着けず、家に住まないで墓場を住まいとしていた。」ので、彼の家に帰って、その家族と和解することを願われたのでしょう。

 

マタイによる福音書5章でイエス様は、「あなたが祭壇に供え物を献げようとし、兄弟が自分に反感を持っているのをそこで思い出したなら、その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って来て、供え物を献げなさい。」(マタイ5:23~24)と言われました。仲直りすることを大切に覚えておられることが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたが求めておられるように、イエス様が私たちを愛してくださったように、そのように愛に生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。