そこで、あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。フィリピ2:1~2

パウロは、2節で「同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。」と語っていますが、同じ思いを持つということは、簡単なことではありません。

相手の立場に立って考えなさい、といわれることがありますが、それができないために紛争が起こったり争いが起こったり、憎しみ合うということが続いているのです。ここに言われている「同じ思い」というのは単に相手の在り方や状況などを類推して、その立場に立って考えるという程度のことではなく、心そのものが相手の心と同じになっていくような心の在り方を意味しています。

5節には、「それはキリスト・イエスにもみられるものです。」とありますが、これは「イエス・キリストが抱いたのと同じ思いを抱きなさい」ということです。私たちの心が、イエス・キリストに向かって新しく変えられていくことをこの言葉は表しているのです。

祈り

天の父なる神様、私たちの心の思いがあなたの御心に近づくことが出来、思いを一つにして、あなたの御心を行うことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。