49:5 シメオンとレビは似た兄弟。彼らの剣は暴力の道具。

49:6 わたしの魂よ、彼らの謀議に加わるな。わたしの心よ、彼らの仲間に連なるな。彼らは怒りのままに人を殺し/思うがままに雄牛の足の筋を切った。

49:7 呪われよ、彼らの怒りは激しく/憤りは甚だしいゆえに。わたしは彼らをヤコブの間に分け/イスラエルの間に散らす。

 

シメオンとレビは、次男、三男でしたが、創世記342529節に言われているようにシェケムの人々を虐殺するという悪行を行ったことによって、支配権を与えられませんでした。

 

6節には、彼らの好戦的な精神を嫌うヤコブの気持ちが表されています。レビ族は罰として土地の分配に与ることが出来ず、各部族の中に分散されることになっていきます。

 

シメオン族はユダ族に吸収されるようになり、モーセの祝福に与ることは出来ません(申命記33章)。そしてレビ族は祭司職として自らを償うという歩みをこの後続けていくことになります。

 

祭祀としての働きは貴いものですが、この働きに与ったのはレビ族が素晴らしい人々だったからではありません。彼らは罪人のとりなし手となるのですが、自分自身の罪のためにも犠牲を捧げて神にとりなしを捧げるものとなるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたは人の犯した罪をそのままに水に流したり、あいまいにするようなことはなさらず、正義を守り、その罪に対する報いを必ずお与えになります。シメオン族とレビ族の歴史もそのことを表していますが、あなたが、罪びとを招いて救うためにイエス・キリストを遣わしてくださったことを感謝いたします。主に在って生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。