2:16 さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。
2:17 こうして、預言者エレミヤを通して言われていたことが実現した。
2:18 「ラマで声が聞こえた。激しく嘆き悲しむ声だ。ラケルは子供たちのことで泣き、/慰めてもらおうともしない、/子供たちがもういないから。」
ヘロデ大王は、イドマヤ出身で純粋なユダヤ人ではありませんでした。ユダヤ人たちからは疎まれるような存在でしたが、そのような彼がこの地方の王になることが出来たのはローマ帝国の後ろ盾があったからです。
彼は、ユダヤ人の王としてお生まれになった幼子のことを聞くと、16節で言われているように、「ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。」のです。
彼は残忍な王であって、その権力を使って自分の王の座を危うくするものは、徹底的に排除するという人物でした。王の座を脅かすと思えば、自分の妻や子供でさえ殺したと言われています。それにしても、ベツレヘムの、何の罪もない2歳以下の子供たちを残らず殺すというのは、とても良識ある人間のやることとは思われません。こうしたことの背後にサタンの働きがあったに違いありません。サタンは、何としてでも神の救いの御計画を阻止しようと企てているのです。
祈り
天の父なる神様、サタンはいつの時代も時の権力者などを用いて人々を惑わしたり、人々を神の恵みから引き離そうとするものですが、そのような闇の勢力が暗躍する中にあっても、あなたによってもたらされる光が今も輝いていることを感謝いたします。あなたの光のうちを歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。