13:15 律法と預言者の書が朗読された後、会堂長たちが人をよこして、「兄弟たち、何か会衆のために励ましのお言葉があれば、話してください」と言わせた。
13:16 そこで、パウロは立ち上がり、手で人々を制して言った。「イスラエルの人たち、ならびに神を畏れる方々、聞いてください。
13:17 この民イスラエルの神は、わたしたちの先祖を選び出し、民がエジプトの地に住んでいる間に、これを強大なものとし、高く上げた御腕をもってそこから導き出してくださいました。
13:18 神はおよそ四十年の間、荒れ野で彼らの行いを耐え忍び、
13:19 カナンの地では七つの民族を滅ぼし、その土地を彼らに相続させてくださったのです。
13:20 これは、約四百五十年にわたることでした。その後、神は預言者サムエルの時代まで、裁く者たちを任命なさいました。
パウロとバルナバは、ピシディア州のアンティオキアに到着すると、ユダヤ人たちの会堂に行って、会堂長の勧めにより、これまで神様がユダヤ人たちを選び、導いてくださった歴史を語りました。
パウロは、ガブリエルの門下生として旧約聖書に精通しており、ファリサイ人たちの教えもよく理解していましたが、彼は、その当時一般的に教えられていた律法学者やファリサイ人たちの教えとは違って、神によって旧約聖書に約束されていた救いの御業がイエス・キリストによって成就されたことを宣べ伝えたのです。
今日の聖句は、神様がアブラハムを選び、ユダヤ民族の祖先たちの度重なる罪にもかかわらず、その子孫であるユダヤ民族を導かれたこと、奴隷となった際にもそこから脱出させてくださり、その後の四十年もの荒野の旅を経て、カナンの地にまで導き入れてくださったこと、士師の時代まで彼らを導かれたことが語られています。
祈り
天の父なる神様、あなたはアブラハムに約束なさったことを守り、ユダヤ民族が幾度も罪を重ねたとしても、彼らを導き続けて下さり、やがて約束のメシアを遣わしてくださいました。そのように私たちをも導いてくださることを心より感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。