9:57 一行が道を進んで行くと、イエスに対して、「あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります」と言う人がいた。

9:58 イエスは言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」

 

十字架による罪の贖いを実現させるために、イエス様はエルサレムに向けて歩みを進めておられるとき、「あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります」と言う人がいました。

 

この時イエス様がお答えになった言葉は、「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」ということでした。「人の子」とは、イエス様ご自身のことです。野生動物であるキツネや空の鳥には帰ってくる穴や巣があるけれど、イエス様に従ってきても枕するところもないような状態だ。それを承知の上で従ってきなさいということでしょう。

 

イエス様が向かっておられるのはエルサレムであり、そこには十字架が待ち受けています。そしてキリストに従う弟子たちにはこの後激しい迫害が迫ってくることになるのです。イエス様がこの世において枕するところもないのは、この世が罪の世だからです。

 

ですから、イエス様は、私に従ってきたいと思うものは、自分の十字架を負って従いなさいと言われました。悪魔は、主イエスに従っていこうとする者に対して執拗に攻撃や誘惑、妨害をしてくることを主はご存知なのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、キリストに従う者は、この世の生涯においては、キリストのように苦しみや迫害を受けることを教えてくださいました。けれども、あなたがともにおられるこの世の旅にはまことの喜びがあり希望があります。主が考えられたように考え、主が生きられたように生きることが出来ますように御霊によってお導きください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。