それにしても、あなたがたは、よくわたしと苦しみを共にしてくれました。フィリピの人たち、あなたがたも知っているとおり、わたしが福音の宣教の初めにマケドニア州を出たとき、もののやり取りでわたしの働きに参加した教会はあなたがたのほかに一つもありませんでした。また、テサロニケにいたときにも、あなたがたはわたしの窮乏を救おうとして、何度も物を送ってくれました。フィリピ4:14~16
この当時の異邦人の教会は、まだ生まれたばかりの群れであり、周りの大多数は、まだ神を知らず、聖書を読んだこともない人々ばかりの中で、しかも、ユダヤ人たちやローマ帝国の支配者たちによって激しい迫害が起こる時代にありました。
少数の者に対する迫害が起こっているときに、迫害されている人を支援するということは、普通にできることではありません。神がフィリピの教会の方々のうちに働きかけて、主のために働いているパウロへの支援をなさせてくださり、パウロ自身もそれによって大いに励まされたに違いありません。
神の恵みは、単なる口約束ではなく、具体的な支援を伴うものでもあるのです。旧約の預言者たちもパウロと同じような苦しみを経験させられましたが、神は彼らをそのような窮乏の中にあっても、様々な方法で支え、導いてくださったのです。
祈り
天の父なる神様、厳しい迫害の時代にあってフィリピの教会の方々が働き人への支援をしていったように、私たちも主に在る様々な働きのために祈り支援をしていくことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。