25:18 告発者たちは立ち上がりましたが、彼について、わたしが予想していたような罪状は何一つ指摘できませんでした。

 25:19 パウロと言い争っている問題は、彼ら自身の宗教に関することと、死んでしまったイエスとかいう者のことです。このイエスが生きていると、パウロは主張しているのです。

 25:20 わたしは、これらのことの調査の方法が分からなかったので、『エルサレムへ行き、そこでこれらの件に関して裁判を受けたくはないか』と言いました。

 25:21 しかしパウロは、皇帝陛下の判決を受けるときまで、ここにとどめておいてほしいと願い出ましたので、皇帝のもとに護送するまで、彼をとどめておくように命令しました。」

 

総督のフェストスは、アグリッパ王たちに次のように述べています。「告発者たちは立ち上がりましたが、彼について、わたしが予想していたような罪状は何一つ指摘できませんでした。」すなわち、パウロについての取り調べをしても、激しく告発しているユダヤ人たちの激しさを考えると相当な罪を犯したように思われましたが、実際にはパウロには何も罪を見出すことは出来なかったということです。

 

総督は、パウロに、『エルサレムへ行き、そこでこれらの件に関して裁判を受けたくはないか』と提案をしましたが、パウロは、エルサレムに行くのではなく、皇帝に上訴して、やがてはローマに行くことを願ったのでした。パウロは、最後まで主に従って主の御心を行うことに努めていったことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは数々の罪を犯してしまうものであり、あなたの御心に背いてしまうものですが、預言者たちや使徒たち、パウロのようにあなたに聴き従うことが出来るように導いてくださる恵みを感謝いたします。私たちも主にあって歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。