12:13 あなたがたが他の諸教会よりも劣っている点は何でしょう。わたしが負担をかけなかったことだけではないですか。この不当な点をどうか許してほしい。
12:14 わたしはそちらに三度目の訪問をしようと準備しているのですが、あなたがたに負担はかけません。わたしが求めているのは、あなたがたの持ち物ではなく、あなたがた自身だからです。子は親のために財産を蓄える必要はなく、親が子のために蓄えなければならないのです。
12:15 わたしはあなたがたの魂のために大いに喜んで自分の持ち物を使い、自分自身を使い果たしもしよう。あなたがたを愛すれば愛するほど、わたしの方はますます愛されなくなるのでしょうか。
「わたしが負担をかけなかったこと」というのは、パウロがコリントの教会から報酬を受け取らなかったということです。14節には、3度目の訪問について言及しています。
一度目は、使徒言行録18章に記されている、コリントで最初に福音を宣べ伝えたときの訪問です。パウロは、このとき、1年6か月に渡って、コリントに滞在しました。二度目の訪問は、この手紙の2章1節に暗示されていた訪問です。
パウロは、福音を少しでも妨げることがないように、また、偽使徒たちから誇る機会を断ち切るために、報酬を受け取りませんでした。しかし、ここでは、コリントの信徒たちの父親として、負担をかけないと言うのです。負担をかけないどころか、コリントの信徒たちの魂のために、喜んで、自分の持ち物を使い、自分自身をも使い果たそうと言うのです。
祈り
天の父なる神様、あなたの前に誠実に、忠実に、その御心を求めて生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。