1:51 主はその腕で力を振るい、/思い上がる者を打ち散らし、
1:52 権力ある者をその座から引き降ろし、/身分の低い者を高く上げ、
1:53 飢えた人を良い物で満たし、/富める者を空腹のまま追い返されます。
1:54 その僕イスラエルを受け入れて、/憐れみをお忘れになりません、
1:55 わたしたちの先祖におっしゃったとおり、/アブラハムとその子孫に対してとこしえに。」
1:56 マリアは、三か月ほどエリサベトのところに滞在してから、自分の家に帰った。
神様は、そのひとり子を人間として産まれさせるにあたって、富める人、裕福な人、地位のある人などではなく、貧しい大工の子供として生まれさせてくださいました。
産まれた場所も、預言されていたようにベツレヘムの町でしたが、宿屋には彼らの泊まるところがないために町はずれの家畜小屋でお生まれになったのでした。
マリアは神を称える歌を残しましたが、ここには「主はその腕で力を振るい、/思い上がる者を打ち散らし、権力ある者をその座から引き降ろし、/身分の低い者を高く上げ、」と言われています。
神のひとり子がお生まれになるのなら、高い身分の人の家に、王子様のような待遇を受けてお生まれになるのがふさわしいと人々は考えるかもしれませんが、神の御心はそうではありませんでした。
主イエスは、むしろ人々の苦しみや悲しみをご自身の身に経験し、人々の重荷を引き受けてくださるお方としてイエス様はお生まれになったのでした。
神の前には、身分で人を分け隔てしたり、強いものが弱いものを支配するようなあり方ではなく、人に仕える者こそが尊ばれるのです。
祈り
天の父なる神様、私たちの重荷を背負い、私の罪の罰を身代わりに受けてくださるために神の御子をさえもお与えくださり、ありがとうございます。主イエスという一粒の麦の死によって私たち信仰によって生きるものを生かしてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。