16:28 パウロは大声で叫んだ。「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる。」
16:29 看守は、明かりを持って来させて牢の中に飛び込み、パウロとシラスの前に震えながらひれ伏し、
16:30 二人を外へ連れ出して言った。「先生方、救われるためにはどうすべきでしょうか。」
16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」
16:32 そして、看守とその家の人たち全部に主の言葉を語った。
16:33 まだ真夜中であったが、看守は二人を連れて行って打ち傷を洗ってやり、自分も家族の者も皆すぐに洗礼を受けた。
16:34 この後、二人を自分の家に案内して食事を出し、神を信じる者になったことを家族ともども喜んだ。
当時、牢獄にいた囚人を逃がしたら、その万人は処刑されました。地震が起こって牢屋の扉がすべて開き、囚人たちの鎖も解けてしまったのを見て、監視していた番人は、囚人が逃げてしまったものと思い、自害しょうとしました。
しかし、この時パウロは言いました。「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる。」
看守たちは、驚きとともにパウロのところにきて、彼の前にひれ伏してこう言ったのです。「先生方、救われるためにはどうすべきでしょうか。」
この番人たちは、パウロが囚人として入ってきて以来、パウロたちが賛美歌を歌ったり、福音を宣べ伝えるのを聞いていたことでしょう。そして彼らの人となりや彼らの言葉は信頼に足るものであると思うようになったのでしょう。
祈り
天の父なる神様、牢獄に入れられて鎖につながれたパウロたちは、もうこれで絶対絶命だと思われたことでしょう。彼らにはそこから出る知恵も力もありませんでした。ところが地震が起きて囚人たちの鎖が解けるとともに鍵がかかっていた牢の扉がすべて開いたのです。パウロたちはもとよりそこにいたすべての人たちはこれが神のなせる業だと思ったことでしょう。私たちのうちにも主の御手があることを覚えて、主とともに歩むことが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。