4:10 主は言われた。「何ということをしたのか。お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。
4:11 今、お前は呪われる者となった。お前が流した弟の血を、口を開けて飲み込んだ土よりもなお、呪われる。
4:12 土を耕しても、土はもはやお前のために作物を産み出すことはない。お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」

人を殺すものは呪われたものとなることが記されています。主イエスは、マタイによる福音書5章で「あなたがたも聞いているとおり、昔の人は『殺すな。人を殺した者は裁きを受ける』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。兄弟に腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。兄弟に『ばか』と言う者は、最高法院に引き渡され、『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる。」(マタイ5:21~22)といわれました。

誰かに対して、Aさんは邪魔だ、あんな奴はいなくなったほうがいい、あの人がいなければいいのに、と考える時、あるいは、誰かに対して、愚か者、馬鹿者と考える時、そのような差別思想を持つとき、その人はすでに殺人を犯しているのです。

神によって指摘されて、カインは自分の犯した罪が重大なものであったことを知らされますが、その罪の責任を自分では負いきれないことを次の節で告白しています。自分の罪の問題を自分では解決することが出来ないことを告白しているのです。

祈り

天の父なる神様、私たちはあなたに教えていただかなければ、自分の罪の深刻さを知ることが出来ません。ここではカインは加害者でありアベルは被害者でしたが、神は被害者の立場に立ってその命を奪われたものを弁護し、加害者であるカインにその罪の責任を取らねばならないことを教えられました。命あるものに対する畏敬の念を与えてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。