21:12 それから、イエスは神殿の境内に入り、そこで売り買いをしていた人々を皆追い出し、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けを倒された。

 21:13 そして言われた。「こう書いてある。『わたしの家は、祈りの家と呼ばれるべきである。』/ところが、あなたたちは/それを強盗の巣にしている。」

 

エルサレムに入られたイエス様が真っ先に向かわれたのは神殿でした。イエス様は神殿の境内に入り、そこで売り買いをしていた人々を皆追い出し、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けを倒されたのです。どうして、イエス様はこのようなことをされたのでしょうか?

 

律法によれば、神殿でささげられる動物は傷のないものでなければなりませんでした。ですから、遠くから来る者たちは銀を携えて来て、神殿の境内で傷のない動物を購入したのです。また、神殿税もユダヤのお金で納めねばなりませんから、両替人が必要でした。

 

これらは律法に従ってなされていたことであり、神殿祭儀を司る最高法院の権威のもとに行われていたことでもありました。しかし、イエス様は、神殿の境内から売り買いしていた人々を皆追い出し、両替人の台や鳩を売る者の腰掛けを倒されたのでした。

 

旧約聖書のゼカリヤ書12章から14章には「エルサレムの救いと浄化」について預言されていますが、14章20節、21節には、その日には、馬の鈴にも、「主に聖別されたもの」と銘が打たれ、主の神殿の鍋も祭壇の前の鉢のようになる。エルサレムとユダの鍋もすべて万軍の主に聖別されたものとなり、いけにえをささげようとする者は皆やって来て、それを取り、それで肉を煮る。その日には、万軍の主の神殿にもはや商人はいなくなる。」と言われています。

 

祈り

 

天の父なる神様、清いはずの神殿が商売の場となっていたり強盗の巣になっているというような状態にあったものを、イエス様は清められたことが記されています。あなたの宮とされた私たちも自らを清く保つことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。