だから、平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか。ローマ人への手紙14章19節
私たちは、平和に役立つことと、お互いの霊的成長に役立つこととを追い求めましょう。
これまでの世界や日本の歴史を振り返ってみるとき、その多くが戦争を繰り返してきた歴史であり、しかも次第により多くの殺傷力をもった武器開発が今も行われ続けていることを感じざるを得ません。
日本は、戦後「主権在民・基本的人権の尊重・平和主義」を基本として作られた日本国憲法のもとに、戦後70年以上の間戦争は行いませんでした。しかし、特にアメリカとの日米安保条約や日米地位協定などを背景に、次第に法律を改正しつつ、集団的自衛権を可能にするなど、戦争が出来る国へと変貌しつつあります。自衛隊法の改正により、日本の自衛隊は、アメリカ軍の統治下におかれるようになってきています。
与党自民党や維新の改憲案によれば、国民主権→天皇が元首、国民の基本的人権の抑制、緊急事態条項の創設、米軍の主導による自衛隊へと変えられ、日本のためではなく、米軍に協力して戦う軍隊へと変えられていこうとしているようです。
今日の聖句は、「平和を求めてこれを追い求めよ」と語ります。国家も国民も、私たちの身近な生活の中で、平和を求めて、これを追い求めるという生き方が出来ているのでしょうか。
フランシスコの平和の祈り
平和を求める祈り
神よ、
わたしをあなたの平和の道具としてお使いください。
憎しみのあるところに愛を、
いさかいのあるところにゆるしを、
分裂のあるところに一致を、
疑惑のあるところに信仰を、
誤っているところに真理を、
絶望のあるところに希望を、
闇に光を、
悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください。
慰められるよりは慰めることを、
理解されるよりは理解することを、
愛されるよりは愛することを、わたしが求めますように。
わたしたちは、与えるから受け、ゆるすからからゆるされ、
自分を捨てて死に、
永遠のいのちをいただくのですから。