8:29 突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではないのにここに来て、我々を苦しめるのか。」
悪霊に取りつかれた人たちは、自分自身の思いをコントロールすることも出来ないでいました。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではないのにここに来て、我々を苦しめるのか。」というのは、この人々の思いを表明したものではなく、悪霊たちが語った言葉です。
彼らはイエス様のことを「神の子」と呼んでいます。弟子たちが、「いったい、この方はどういう方なのだろう。風や湖さえも従うではないか」と考えていたのに対して、悪霊に取りつかれた者たちは、イエスさまを「神の子」と呼んだのです。もちろん、これは信仰の告白ではありません。
悪霊たちは、イエス様の正体を知っており、終わりの時には、悪魔や悪霊を滅ぼされるお方であることを知っていました。イエス様が自分たちを滅ぼす敵であることを知っていました。しかも彼らはイエス様に立ち向かうことは出来ないことも知っていたので、思わず「かまわないでくれ」、ほっておいてくれ、介入しないでくれと叫んだのでした。
祈り
天の父なる神様、目には見えなくても私たちに影響を及ぼし、神様から引き離して滅ぼそうとする悪魔や悪霊があることを聖書によって教えられています。あなたとつながり続けることによってこうした悪の勢力から守られますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。