13:3 全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。

 13:4 愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。

 

これは「愛の讃歌」と言われているところです。ここで言われている「愛」はアガペーの愛、すなわち、神によって与えられる無償の愛です。「忍耐強い」という言葉は、ギリシャ語では「makrothumeo」という動詞で「腹を立てるまでに長い時間がかかる」という意味です。愛は、人に対してすぐには腹を立てず、短気でなく、むしろ辛抱強く忍耐するのです。

 

また、「愛は情け深い」と言われています。これは、恩知らずなことに直面しても、優しく、良く、情け深くあるということです。誰かに対してねたむ心があるのであれば、その人に対する愛がないからです。

 

また、「愛は自慢しない」と言われています。「わたしは〇〇」をしました、と人に自慢げに言う時、その人には愛がないという事です。自慢する人は、それを語る相手よりも自分は立派な人間だという意識を持っていて、場合によってはその人を見下したり分け隔てをしているということです。

 

「自慢しない」ということは、「高ぶらない」という事にも結び付いています。私は神によって造られ、神によって生かされているという自覚を持つ人は、神の声を聞きつつ、それに従っていこうとしますので高慢という状態から解放されていきます。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたは私たちを愛し、私たちが生きるためにあらゆるよきものをお与えくださっています。「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。」というみ言葉を覚えて私たちも愛に生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。