しかし、主に愛されている兄弟たち、あなたがたのことについて、わたしたちはいつも神に感謝せずにはいられません。なぜなら、あなたがたを聖なる者とする“霊”の力と、真理に対するあなたがたの信仰とによって、神はあなたがたを、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。神は、このことのために、すなわち、わたしたちの主イエス・キリストの栄光にあずからせるために、わたしたちの福音を通して、あなたがたを招かれたのです。1テサロニケ2:13~14

テサロニケの教会の人たちを見て、パウロは、この方々が聖霊によって確かな信仰に導かれていることを確信するに至りました。

1コリント16章でパウロは、「兄弟たち、お願いします。あなたがたも知っているように、ステファナの一家は、アカイア州の初穂で、聖なる者たちに対して労を惜しまず世話をしてくれました。」(1コリント16:15)と記していますから、厳密にはテサロニケの人たちを初穂と呼ぶことはできないという見解もありますが、旧約聖書では、「初穂」は、他の人々から選ばれて神にささげられた人々という意味で表すこともありますので、広い意味では、テサロニケの教会の人たちも「初穂」であると言えるでしょう。

テサロニケの教会の様子を聞くときに、パウロは、心から神に感謝せずにはいられないという思いを与えられたことでしょう。この教会の人たちについて1テサロニケ1章には次のように記しています。

「神に愛されている兄弟たち、あなたがたが神から選ばれたことを、わたしたちは知っています。わたしたちの福音があなたがたに伝えられたのは、ただ言葉だけによらず、力と、聖霊と、強い確信とによったからです。わたしたちがあなたがたのところで、どのようにあなたがたのために働いたかは、御承知のとおりです。そして、あなたがたはひどい苦しみの中で、聖霊による喜びをもって御言葉を受け入れ、わたしたちに倣う者、そして主に倣う者となり、マケドニア州とアカイア州にいるすべての信者の模範となるに至ったのです。」(1テサロニケ1:4~7)

祈り

天の父なる神様、すべての信者の模範となるほどにテサロニケの教会の人たちを守り導いてくださったことを感謝いたします。私たちも少しずつでもそうした姿に近づくことが出来ますようにお導きください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。