22:37 イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
22:38 これが最も重要な第一の掟である。
22:39 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』
22:40 律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」
イエス様が律法の中で最も重要な掟として教えられたこと、それは自分のすべてをささげて神様を愛することと、自分自身のように隣人を愛することでした。ここで「愛しなさい」と訳されている言葉は、アガペーの動詞形であるアガパオーです。これは、「重んじる」「大事にする」「大切にする」という意味でもあります。
ここでイエス様は、第一、第二と順番を付けていますが、これは重要さの順番ではありません。重要さにおいては、第二も第一と同じように重要です。第一、第二とは何の順番かと言えば、これは秩序の順番です。「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」という掟が第一にあって、第二に、「隣人を自分のように愛しなさい」という掟があるわけです。
イエス様は、「律法と預言者は、この二つの掟に基づいている」と言われました。つまり、多くの律法があっても、それらはすべて、「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、主である神を愛しなさい」という掟と、「自分自身のように隣人を愛しなさい」という掟から派生したものであるということです。
神様の掟は、神様の御心の現れですから、その神様の御心の中心は、私たちが心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、主である御自分を愛すること、そして、私たちが自分自身を愛するように隣人を愛することなのです。この神様の愛の御心から、「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな」という戒めが与えられているのです。
祈り
天の父なる神様、律法を通してあなたのみこころを示し、私たちのあるべき姿を教えてくださることを感謝いたします。神を愛し、自分を愛するように隣人を愛する者とならせてください。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。